3度の飯よりエナジードリンクが好き、どうも貰取あむです。
ダウンタイムによる引きこもり期間も3日目となると、さすがに飽きがきますね。
今回のテーマは「時計じかけのオレンジ」です。
(1962年・スタンリー・キューブリック監督)
1962年って何だよ。57年前の映画だよ!?
57年の時を経ても愛されてる映画。凄い。
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昨日6月13日は時計じかけのオレンジの主役、
アレックスを演じたマルコム・マクダウェルのお誕生日だったそうで!
最近GUではキューブリック作品のTシャツなんかが販売されてたりして、
映画ファンの中でも話題になってますよね。まだ買えてないんですよ。
なんなら好評すぎて売ってないとの情報も聞きましたが・・・
引きこもりだから買いに行けないわ・・・
今回も例によってネタバレありなので、嫌な方は回れ右ですよ!
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私が時計じかけのオレンジを初めて観たのは高校生の時。
ちょうどカルト映画と呼ばれるジャンルを知り始めたり
18禁が解禁されてグロいものやゴアゴアなものが観れて
映画にハマった直後くらいだった記憶があります。
母がTSUTAYAに勤めてたので少し安く借りれることもあり、色々な作品を漁ってました。
名作って言われてるんだから一度は観ないと、と思い
あらすじも何も知らぬまま、タイトルロゴとか作品名が印象的だった本作を観ました。
18歳だった私の感想は「とにかくなんかすげぇ物を見た」「名作すげぇ」
「小道具とかインテリアとかすげぇかっこいい」
くらいの薄っぺらい感想しか持ち合わせられなかったのです。
でも、田舎に住む女子高生の心を鷲掴みするほど、視覚的印象が凄かったのです。
始まってからすぐ、裸の女体をモチーフにした家具を置くバーで
主人公の意味わからんナッドサット言葉での語りから始まるんですよ?
かっくいーー。
十分すぎるモノローグからの、
止まる事を知らないドルーグ達による”ウルトラヴァイオレンス”。
それだけで、もう十分でした。
作家の家、雨に唄えばを歌いながらの暴行、作家の妻の近代的とも言えぬシュールな洋服、レコード店の内装、クラシックをBGMにしながらの早回しでの3P、アレックスの部屋のなんとも寝心地の悪そうなデザイン性に突飛したベッド。猫だらけのだだっ広い家。男性器をモチーフにした悪趣味な置物など。
全てが、シュールでスタイリッシュで、カッコ良く見えてしまったのだ。
正直ルドヴィコ療法終わったあたりからは
つまんねーって思って観てました(ごめんなさい)
1回目を観た高校生の時は、そんな感じ。
「視覚」で時計じかけのオレンジを好きになりました。
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最近仕事を辞め、自分の時間も作れるようになったので
時計じかけのオレンジを再度視聴。これで4回目かな。
私はやっとここでストーリーを読み解こうと思ったのです(遅い!)
アレックスってのは ものすごい賢い子なんですね。
15歳にして悪のカリスマ。かつ手際がスマート。
そして誰よりも自分が中心で居たい。
思いやりも何も無いから裏切られるんだよアンタ・・・
獄中でも模範囚を演じつつ、内心はどうすればここを早く出られるかしか考えてない
非常に利己主義な人間なんですね。
ちょっとこういう人生を歩んでみたかったとも思いますね
あ、暴力がしたい、って事じゃなくて、自分を中心に行動するのに憧れがあるって事です。
この作品、何がテーマなのか自分なりに考えたところ
「暴力は暴力でしか返ってこない/暴力しか生まない」「因果応報」
なのかな、って。
アレックスと散々一緒に行動してたドルーグ達だって、再会したら暴力。
あの時のホームレスだって暴力。車椅子になったあの作者だって暴力。
再開した彼らはアレックスに「暴力」であの時の憂さを晴らした。
結局のところ、「暴力は暴力しか生まない」のである。
こわ。私は人に優しくしよう〜
政府もひでー奴らだよ。自分らの私利私欲のためにアレックスを利用してるしなあ。
この映画に出てくる人たちは基本利己的です。
だから胸糞悪いんだよな〜〜最高!
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人の心に根付いてる心理は結局変わんないんですよ。
人間は更生なんてしない。
特に他人に植え付けられてねじ曲げられた感性なんて
変わる訳ないじゃ無いですか。
小説版だと最後はアレックスは更生するみたいですけど、
そんな生ぬるい終わり方じゃなくてよかったな。
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そんなこんなで時計じかけのオレンジを見終え、
またもや視覚で虜になっている私は
PCの画面を並んで歩くドルーグ達にし、
LINEのアイコンをスヌーピーがアレックスの格好をしてるイラストに変え、
スマホのカバーをドルーグ達が夜歩くカバーにしているのでした。
どんだけ好きなんだよ。でもかっこいいよね。ね?
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以前からやっていたのですがFimarksを
このHNに変えました。
もらとりあむで出ると思いますので、
もし良かったらフォローして頂けると嬉しいです〜〜〜!
映画好きな仲間増やしたいなあ。
今日はここまで。
したっけな!
コメント
ほんっっと大好きな一作なので好きな方のブログ読めて嬉しいです!
初鑑賞の時、つまらないとまではいかなかったですが、何を伝えたかったのかよくわからん…となりました。
だけど、あの超がつくほど独特で魅力的な世界観に誘われるようにそのまま続けて2回目を観始めたのを覚えてます。
いやーサイコー映画のひとつです!