こんにちはこんばんは、貰取あむです。
アマゾンプライムを活用しよう!ってことで、
今日は「極道の妻たち」(1986年:五社秀雄監督)を観たよ〜
例のごとくネタバレをバチバチにかましていくので、
よろしくお願いします。
***
ヤクザ映画では男の任侠をテーマに描いてるものが主だと思うんですけど、
この作品はヤクザを支える妻(おんな)の視点から描いた作品です。
岩下志麻演じる”粟津環”が、夫が服役中のため代わりに粟津組を取り仕切っていたが、
本家の堂本組の総長の急死のため、関西の暴力団で跡目争いが勃発する。
一方、かたせ梨乃演じる妹の”真琴”はカタギとして父親と過ごしていたが、
粟津組とは相反する組の男に惚れてしまう といったお話。
あらすじ自体はとってもシンプルだし、結末もなんとなーくわかるんだけど、
言い回しや出てくるキャラがみんな魅力的で、とっても面白い作品!
何よりも岩下志麻の”姐さん”感が半端ないです。かっこよすぎ。
冒頭から、亭主が懲役中の極妻たちを3ヶ月にいっぺん集めて
「懲役やもめの会」を姐さんが取り仕切るのですが、もうそのシーンから
かっこいいのなんの。胸元を少し広めに襟合わせした着物、ピシッとまとめられた髪、
小ぶりで上品なアクセサリー、流し目で吸うタバコ、肝の据わった落ち着いたトーンの関西弁、姐さん姐さんと慕われるその姿に・・・
もう釘付けが止まらないんですよね・・・
姐さん、私もやもめの会入れてください。
ああ。岩下志麻のような女になりたい。理想とする女性像ですね!
男を立てつつもきちんと自分の役割をわかって発言権と権力を握り、
下の面倒見の良さもある。上への礼儀も欠かさない。
そして何よりも色気がある(とっても大事)
私はこういう、芯のある強い女性になりたいのです。
こんな女性になりたいので、電話に出るときは
「もしもし、ワテや。」と出ることにしようと思いますので
どなたか電話かけてきてください。
***
妹さん役のかたせ梨乃、この人もこの作品には欠かせない人物です。
カタギで、体の悪くて貧乏故に働き詰めのお父さんを支えつつ、
ホステスのアルバイトをして生活しています。
ホステスのアルバイト中に芸能会社の社長に見初められ、口説かれるのですが
ママから「芸能会社の社長は大体極道だから辞めなさい」と注意され。
姉にエリートとのお見合いを勧められ、婚約寸前までいくんすけど。
グアム旅行中に先日の芸能会社の社長、杉田に会う→コテージに誘われたので行く→
杉田に刺青を見せつけられ極道の男だと話される→レイプされる→惚れる
惚れる!!!!!!!????????
いやいや!!!!!わからん!!!!!!!!
どこに惚れた!?刺青か!?極道の男だからか!?処女なのに体を貫かれたから!?!!??
どこ!!!!??????
しかもその男、姉と反発してる組の舎弟やぞ!!!!!
とまあ、ツッコミどころしかないんですよ。謎がすぎる・・・
結局最後までなんでこいつを好きになるかわからないままだし。
でも心理学的に、女は自分より体が大きくて自分の体を貫いた人に恋愛感情を持ってしまうのは当然のことなんだそうです。辞めとけ辞めとけ!!
エリートと結婚したら父とも姉とも居れたのにねえ。
なんででしょう、やはり女というものは危険な匂いのする男を
好きになってしまうんでしょうかね。安定より危険。
いつもハラハラする道を選びたいものなんでしょうね。
自分を見てるみたいで嫌な気持ちになったので、私はこの妹があまり好きじゃないです。
***
結局妹がこの男と結ばれるせいで、
志麻姐さんとはもう”姉妹”の関係ではなく、別々の組の男の妻たち、という関係でしかいられなくなったのです。
でも、仕方ないんですよね。極道の男に惚れたのではなく
惚れた男が極道だったのですから。
姉妹のキャットファイトがまた悲しいんだよなぁ〜〜感情むき出しで・・・
冷静に振舞っているあの姐さんが泣き叫びながら妹に馬乗りになって・・・
でも実の姉にチャカ発砲する妹もすげぇなって感じですわ。
妹の旦那、組の中でも下っ端だし。(笑)
姐さんの旦那の方が圧倒的に格上だからもう一緒に居れないのなんてわかりきってるじゃないですか。惚れた弱みってやつでしょうかね。
そこまでして一緒に居たいと思う男だったんだね・・・1mmも魅力が作中で伝わって来なかったけど・・・
どーしよ、私の妹も極道に惚れてチャカ向けてきたら。こわ。
肝の据わった女でないと対処できないですわ。
***
シリアスな映画かと思いきや意外とギャグシーンも多いですよね
やもめの会で出てくるダンサーの安っぽさとかエグいし、
妹と杉田の結婚式を舎弟達が精一杯準備してくれるけど
ケーキ入刀用ナイフがないから本当の刀で入刀しちゃったり。
入刀してたら警察来て銃刀法違反引っかかるし。爆笑
正直妹と杉田の濡れ場もなんか笑けてきたわあ。
そんな感じで堅苦しくないので、たのし〜く見れました。
***
岩下志麻の作品は他にも松本清張の「鬼畜」を見たことあるのですが、
こりゃまた気の強い女の役でね・・・
志麻姐さんの魅力にどっぷりハマるわけですわ。
正直このブログを書きながら「極道の妻たち Ⅱ」を観てるのですがあんまり面白くない・・・
志麻姐さんがいいよう・・・すっかり志麻姐さんの虜だよう・・・
姐さんのように義理と人情に欠かさず皆を束ねられる強い女になろうと決意したので、
早速明日の仕事を頑張ります。
エセ関西弁とかも使ってやろっと。
コメント